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ライブ:へ音や

  • May 20, 2008
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タイトル : ヘ音や
日 時 : 2008年05月17日(土) 20:00~
会 場 : Radio & Records ( 札幌市西区琴似1条4丁目2-15 ニシムラビル3F[map] [URL] )
出 演 : ヘ音や(河合修吾(tb), 渡辺文(チェロ), 釜鈴徹(5弦bs))


 ライブするたびに吹雪にしたり、大雪にしたりすることができるメンバーを有するへ音や。春になったので、もう雪の心配はない...と思っていたら、なんか、風が強いんですが...。まぁ、メンバー全員、無事にそろっているし、「ライブは、平穏無事に始まった」と日記には書いておこう....ってギャグは、古すぎるか。

 で、始まったとたんに、吃驚仰天。今までのへ音やと音が違う。僕のような素人の耳でもわかるくらい、全然違う。前回までのライブも、音が悪かったとは思わなかったけれど、格段に厚くなった音を聴いてしまうと、以前のへ音やの音には戻れない気がする。残念ながら「音が変わった」のか、「アレンジを変えたから」なのかは、僕にはわからなかったけれど、あとでうかがったら、アレンジは変えたとのこと。でも、「毎回、アレンジを変えて試している」とのことだから、今回突然変わった理由にはなりにくい気がするし、「あんな、細かいところ、普通の人は気がつかない」(あやさん)とのことなので、音が変わったのかなぁ。かなりエラそうな言い方だけれども、「大きく前進したんだな」という場面を目撃できるのは、ファンとしてトテモうれしい。

 さて、今回の目玉は、いつもながらのバッハもさることながら、オリジナル3曲のお披露目。釜鈴さんの"A shivering bird", あやさんの『国道2号線』、そして、河合さんの"3 steps ahead"。たまたまだとは思うけれど、曲名が数字つながりになっているところが面白い。

 釜鈴さんの"A shivering bird"は、ベースが弾く旋律にチェロがオーバーラップして曲が展開していくところが特に美しい、静かな曲。雲が低く垂れこめている冬の夕方を彷彿させる。寒くて凍えているとはいうものの、今にも凍え死にそうな鳥ではなく、「早く、暖かくならないかなぁ。暖かくなったら、空をびゅんぴゅん飛んじゃうんだけどなぁ」と、暖かい季節を夢見ながら寒さを堪えている鳥のイメージがある。
 ちなみに、「釜鈴さんが、窓の外で凍えている鳥を見て、この曲を思いついた」という話が真実かどうかは、秘密。

 あやさんの『国道2号線』は、イントロが童謡の「海」の旋律から始まる子ども時代を過ごした実家(広島県)の光景を描いた軽快なリズムの作品。片側に海、もう一方に山陽本線が走っているという光景を思いながら作ったとのこと。僕の予想では、きっと秋の始まりの時期の、夕焼けがきれいな時刻の景色だと思うんだけど、違うかな?

 「見事に理系なんだなぁ」と思ってしまった河合さんの"3 steps ahead"は、数字を使って音で遊んでいるような曲。奇妙なリズムが印象的。「3歩前へ」というタイトルながら、曲の中で歩いている人は、たぶん、かなりの酔っぱらい。ほんの3歩進むのに、かなり苦労してるように思える。「3歩進んで2歩戻る」どころか、全然違う方向に向かって踏み出しては、「あれ、こっちじゃないし...」と元に戻ってはやり直している気配。いつになったら、ちゃんと3歩踏み出せるんだろうな。

 音がより厚くなって、素敵なオリジナル曲が発表されて、次のライブが、ますます楽しみ。
 そうそう、次のライブは、ゲスト出演なので演奏時間は短いものの、初のコンサートホール(ちえりあ)だそう。どんな音になっているか、聴きに行きたいなぁ。

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ライブ:ヘ音や

  • Mar 8, 2008
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タイトル : ヘ音や
日 時 : 2008年02月16日(土) 20:00~
会 場 : Radio & Records ( 札幌市西区琴似1条4丁目2-15 ニシムラビル3F[map] [URL] )
出 演 : ヘ音や(河合修吾(tb), 渡辺文(チェロ), 釜鈴徹(5弦bs))

 2007年8月以来、半年ぶりの「へ音や@Radio & Records」。
 1回目のライブを、素敵に、そして華麗にやりのけた後、ライブのたびに事件が起こるという噂の「へ音や」。2回目のライブ[report]は、メンバーの入院で、「へ音や風」になってしまったし、今年1月の砂川ライブ[report]は、メンバーの一人が、ライブ直前まで一寸したトラブル状態。さらに、帰りには、車を埋めてしまうトラブルまであったらしい。このときは、メンバーだけではなくて、観客であるはずの僕も、砂川を通り越して深川まで行ってしまうという大失敗をしでかした。
 というわけで、「今回は、どんなトラブルが」と、ドキドキワクワクしていたら、単なる「悪天候」だけで、超安堵。ええ、ちょっと吹雪いて、店の窓から向かいの建物が見えなくなる時があっただけさ。大したことない、これくらい。そう言いながらも、「もしかして、お客さん、これなかったりして」と心配していたけれど、ライブ15分くらい前からどんどんお客さんが入ってきて、あっという間に満席。すごいぞ、へ音や。実質2回、それも、札幌では1回しかライブしていないのに、もう、こんなに人気爆発。次のライブからは、予約入れておかないと、座れないことになりそう。

 オープニングは、ビートルズの"Fool on the hill"。
 直前のアクシデントと、リハーサル時間が足りない中で音をまとめなくてはならなかったためか、意識的に他のメンバーとの息を合わせたり、ほかのメンバーを気遣ったりで、自分の演奏にに没頭できないように見えた「へ音や風」ライブのナーバスな音とはちがって、今回は、いきなり「真剣勝負」の様相。静かに優しい演奏なのに、置く深いところに流れている緊張感。良い意味で、3人が遠慮することなく「自分のへ音や」のための音を出しているにもかかわらず、3人の音がきっちり組み合わさって「3人のへ音や」の音になっている。
 アレンジの効果か、メンバーの思い入れの強さか、はたまた、たまたま彼らの音にフィットしているのか、"Fool on the hill"が、彼らのオリジナルに聞こえるところが面白い。本家「へ音や」で、この曲を聴くのは2回目(深川のときは、遅刻したので演ったかどうかわからない。たぶん、演奏したと思うんだけど。)なんだけど、すでに「彼らの曲」だ。
 この曲以外にも、"Calling you"と"Alfie"も、もはや彼らの曲と言っていいかもしれない。特に、"Alfie"は、釜鈴さんがぞっこんで、ヘ音やで演ることが決まった時に、ほかの2人に演奏者やアレンジの違う演奏を数十種類送りつけたというエピソードがあるくらいだ。それだけなら「メンバーのこだわりの曲」で終わるところだが、ほかの2人も只者ではないので、その数十種類の"Alfie"を何日も聴き続けたというから、彼らがこの曲にかける情熱は、半端ではない。

 前半の演奏は、『アランフェス』と『スペイン』という、スペインつながりの、しかし、対照的なイメージの2曲で終了。
 『スペイン』は、オリジナルを聴いていてもドキドキするくらい難しそうな曲なのだけれど、これを目の前でへ音やアレンジで聴くと、もっとドキドキする。1月の砂川では「1回目は、失敗した」らしいのだけれど、今回は、難なくクリア。「わざわざ、こんな曲を選ぶなんて、もしかして、3人ともM属性?」などと、わけのわからないことを妄想していたのだが、実は、これは序の口。
 今回のクライマックスは、後半2曲目のバッハだった。
 『音楽の捧げもの』の1曲目の『3声のリチェル力ーレ』。砂川ライブで始まったバッハシリーズ。普通は、鍵盤楽器で演奏する曲だよね?いや、バッハの曲は、作曲者が意図していない楽器で演奏されたり、楽器の指定がなかったりするから、トロンボーン、チェロ、ベースで演奏して行けない理由はないのだけれど、鍵盤でさえ面倒そうなフレーズが、この3つの楽器で弾けるものなんだろうか。それも、バイオリンやギターのように指や腕の移動距離が短い楽器ならいざ知らず、何を好き好んで、あんな腕も指も動かさなくちゃならない楽器で...。曲の後のMCで「楽譜通りに演奏しました」って。信じられん。3人とも、かなりM属性に侵されてるんじゃないか。
 演奏している3人には申し訳ないけれど、スリルは満点。3人全員が奏でる音が織りなす、音のタペストリー。繊細な感じと透明感は、ガラス細工と言ったほうがいいかもしれない。巨大なグラス・タワーを積んでいく作業を見守っているような緊張感。どこかで失敗すれば、それまでの努力は水泡に帰すのがわかっているだけに、自分が演奏しているわけでもないのに、息が詰まるような気持ち。曲が終わったとき、なんとなく息苦しいと思ったら、「息が詰まる気持ち」どころか、実際に呼吸が浅くなってたらしい。
 これぞ、へ音やの醍醐味だなぁ...と、勝手に納得。「すごいなぁ」と感心していたら、本人たちの自己評価は「もっとがんばりましょう」だったらしい。うーむ、音の道は厳しい。

 アンコールは、"Isn't she lovely"。「へ音や風」の時に助っ人参加した広瀬いずみさんがピアノで参加。ベースが入ることでピアノに対抗できる勢力圏が構成されたのか、和音が入っても違和感がない曲だったのか、広瀬さんが「和音の誘惑」に抗したからか、「へ音や風」の時のように「偉大なるピアノの存在」という感じはないけれど、やっぱり「へ音や風」に聞こえるんだな、これが。できあがっている音に、新しい音を違和感なく加えるのは、さすが、プロといえども難しいらしい。演奏後、「ピアノが和音を使ったので、あとでお仕置き」と釜鈴さんのコメントが笑いを誘っていたけれど、「ピアノに和音弾くな」って言うのが無理なんじゃないか...と。次回は、モノフォニックのシンセサイザーで参加していただいたら?

 もっと聴いていたかったけれど、続きは次回のお楽しみ。次回は、2008年5月17日(土)の予定とのこと。今から、楽しみ。実は、すでに、あの息詰まるような「バッハ」を聴きたかったりするのだった。

曲目リスト
=======

  1. Fool on the hill ( The Beatles )
  2. Bluesette ( Toots Thielemans )
  3. Calling you ( Jevetta Steele )
  4. Alfie ( Burt Bacharach )
  5. Concierto de Aranjuez ( Joaquín Rodrigo Vidre )
  6. Spain ( Chick Corea )
    --- 休憩 ---
  7. 曲目不明
  8. 3声のリチェル力ーレ~音楽のささげもの ( J.S.Bach )
  9. How Insensitive    ( Antonio Carlos Jobim )
  10. The April Fools( Burt Bacharach )
    --- アンコール ---
  11. Isn't she lovely ( Stevie Wonder ) with 広瀬いずみ(pf)

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ライブ:へ音や

  • Jan 21, 2008
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タイトル : へ音や ライブ
日 時 : 2008年1月20日(日) 19:00~
会 場 : はーもにー (  砂川市砂川東6条北11丁目4 [map] )
出 演 : へ音や

 ベースの釜鈴さんが緊急入院してしまったために、ついに聴くことができなかった、去年11月のライブ([url])から、約ふた月。ついに釜鈴さんが復帰した本物の「へ音屋」を聴くことができる日が...と意気込んで砂川へ。「冬だから」と時間にたっぷり余裕を持って出かけたのだが、意気込みすぎて、気がついたら深川にいる僕。時刻はすでに19時10分前。「砂川、滝川、深川なんて、川の付く地名が続くのがよろしくない」と怒ってみたものの、時間が戻るわけもなく、半べ状態で、はーもにーにたどり着いたのは、ほとんど20時。(実は、さらに、お店の近所で迷って時間を喰った。)
 終わっちゃったかなぁ...と思いながら、店をのぞきこんでみたら、もう少し演る気配。うれしかったなぁ。

 席についてすぐに始まったバッハ。
 気持のいい音を紡ぎ出す釜鈴さんのベースが聞こえるというだけで、十分嬉しい。河合さんもあやさんも、前回の「へ音や風」の時よりも、リラックスして楽しんでいる感じがする。前回の「へ音や風」も悪くはなかったのだけれど、突然のことに動揺してただろうし、準備期間が短かったこともあってか、3人とも自分の居場所を求めてさまよっている様な音だった。あの時は、あの騒ぎの直後というのに、ちゃんとした演奏になっているところがプロだなぁと感心したりしてたわけだけれど、やっぱり「良い状態」とは言えなかったんだなぁと、今更ながら思う。

 ラテンの曲に移っても、3人の音の安定感は変わらない。3人とも、「いつ他の2人に寄りかかっても大丈夫」と信じているかのように、危ない所を平気な顔で渡っていく。こういうのは、トリオのおいしいところ。2人だと支援隊が不足だし、4人以上だとハラハラドキドキ感が減ってしまう。信頼していた他の二人がコケると大惨事になるというのに、そんなこと、まったく想像もさせないところが素敵。
 さらに、今回は、釜鈴さんの新兵器も登場。その名もディストーション(だと思う。)。その昔、キング・クリムゾンが歪ませたベースにフェイズシフターかけて、左右に飛ばしていたりしたけれど、まさにあんな感じの音。もしかして、この3人の演奏で『21世紀の精神異常者』とか聴ける日が来るのか? "Easy money"でも良いけど。...と考えていたら、意外とイケそうな気がしてきた。演るのは彼らなので、彼らにとっては、こんな「聴き手の勝手な想像と期待」は迷惑だと思うけれど。アレンジも演奏も大変そうだな。この新兵器、使い方をまちがえると「音は厚くなったけど、どことなく安っぽいね」ということになりかねないので、「ご利用の際は、慎重に」ということになりそう。

 すでに、彼らの曲になりつつあるCalling you。前回のライブのときは、まさに『Calling 釜鈴』と曲名を変えた方がいいような「帰っておいでよ」になっていたけれど、今回は、感情移入抑え気味バージョン。前のも「泣きのcalling you」で悪くないんだけれど、いつもあれでやられると、キツいかなぁ。特に、落ち込んでる時に聞かされると、立ち直れなくなるかもしれない。それに比べて、今回は窓の外の雪景色を見ながら聴いていると、いい感じにしんみりする。「感情移入すれば良いというものではない」といういい例かな?きっと、こういう状況でウイスキーでも飲むと、「おとな」な気分満点なのだろうけど、残念なことに、僕の足は今回も車。

 2回のアンコール。1曲は『スペイン・リベンジ』。どうも、僕が国道12号線をさまよっている間に、1回目のスペインをやった時に色々あったらしく、アンコールは、そのリベンジとのこと。演奏は、「リベンジ大成功」と思うのだけれど、渡辺さんは、1回目の失敗がよほど心残りらしく、自虐ネタにするくらい悔やんでいる。ちなみに、「いろいろあった方も、聴きたかったな」などと、意地悪なことを考えるあたり、やはり、僕は「おとな」になり切れてないらしい。やっぱり、お酒は飲まなくて正解。

 次は、2月の札幌。今度は遅刻しないようにしなくちゃ。

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ライブ:ヘ音や...風

  • Dec 13, 2007
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タイトル : ヘ音や風
日 時 : 2007年11月17日(土) 20:00~
会 場 : Radio & Records ( 札幌市西区琴似1条4丁目2-15 ニシムラビル3F[map] [URL] )
出 演 : ヘ音や(河合修吾(tb), 渡辺文(チェロ), 広瀬いずみ(pf))

 へ音やのデビューライブを聴いて、はや3ヶ月。待ちに待ったへ音やのライブだぁ!と楽しみにしていたら、こんな([url][url])お知らせが...。ベースの釜鈴さんが緊急入院....。

 ということで、今回は、ゲストにピアノの広瀬いずみさんが加わった「へ音や、みたいなぁ」というスペシャルグループに。ちなみに、いつもは、渡辺さんが男二人を従えて...というトリオなのに、今回は、河合さんが「女性2人をはべらせて」なグループに。でも、自称「シャイな男」である河合さんは、チャンスを生かすこともなく、いつもの定位置(向って右側)にセット。せっかくなんだから、真ん中に座って「両手に花」状態になればよかったのに。

 さて、演奏。
 やっぱり、いつものメンバーが揃っていないと、ずいぶん違和感がある。「いつものメンバー」と言っても、僕は、一回しか体験していないのだけれど、演奏を聴きながら「これは、『へ音や』ではなくて、『へ音やっぽい音』だなぁ」と思ってしまうのは、初回のインパクトが強かったからなんだろうな。初めてのライブで「これが、自分たちの音です」っていうのを聞かせてしまった3人って、すごいのかも。
 ただ、その印象の強さが、今回のライブでは、裏目に出た感じ。リハーサル期間が短くて大変だったり、精神的に動揺したりというのがあったはずなのに、演奏そのものには問題があるとは思えない。けれど、頭の中では「へ音や」の音が回っているために、何を聞いても「なんか、違う」と思ってしまうのだ。メンバーが1/3違うんだから、音が違って当然なのに。こうなると、個性が強いのも考えものだ。むむぅ、悩ましい。

 ピアノと言う「和音が弾ける楽器」が入ってしまったために、前回のライブの売りだった「単旋律楽器3台が奏でるメロディが作り出す微妙なバランス」が、消えてしまったのが痛い。「ピアノの演奏者に問題がある」という話ではない。楽器そのものの特性の問題だから、演奏者としては、どうしようもないのだと思う。
 なにしろ、ピアノがバーンと音を鳴らすと、単音楽器が一生懸命紡いだ音が、一瞬にして吹き飛んでしまう。「良くも悪くも、ピアノって、すごいなぁ」と思った瞬間だ。さすが、「楽器の王様」って言われるだけある。そして、「王様」の存在は、どうしても王様中心の世界を構成せざるを得ず、あの「3人の綱引きによる、バランス感覚」は、失われてしまう。。
 さらに、和音が作り出す圧倒的な音の厚みも、あのへ音やの音にはなかったものだ。バロック時代に、あんなに流行っていた対位法が、和声に駆逐されてしまった(...ってのは、かなり言いすぎだけど)理由がわかる気がする。対位法みたいに難しいこと考えなくても、「この音の並びには、この和音」ってハメ込んでいけば、あっと言う間に分厚いサウンドができ上がる....ように、素人には思えるけど、これは、きっと僕の偏見。
 いずれにしろ、素人の僕には本当の原因がわからないけれど、ピアノから和音が飛び出してくるたびに、「へ音や」とは違った世界を構築してしまうのだった。今までは、ピアノの音や和音の効果を、こういう感覚で聴いたことはなかったので、それはそれで興味深くて、どうなっていくのか気になる。こんなことは、聴き手が口を出すことではないけれど、ピアノに対して「和音禁止」「単旋律only」という拘束の下で演奏してもらえたら、、へ音や(基本セット)が出していた音に何かが加わった音になっていたかもなぁ。

 とはいえ、Calling youでは、3人がへ音や(基本セット)と勝るとも劣らない素敵な音を紡いでいた。物悲しさと切なさ満点。なんとなく、「早く帰っておいでよ」と、入院中の釜鈴さんに呼びかけているように聞こえたのは、気のせいか?

 釜鈴さん、早く元気になって帰っておいでよ。みんな、待ってるよ。

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ライブ:キッコリーズ@カフェ アミナ

  • Oct 30, 2007
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タイトル : キッコリーズ ライブ
日 時 : 2007年10月27日(土) 20:00~
会 場 : カフェ アミナ (  札幌市中央区南9条西16丁目3-17 [map] [url] )
出 演 : キッコリーズ

 店に入った途端、壁にかかっている木路毛五郎[紹介url]先生の作品がかかっているのが目に入って、びっくり。あとでマスターに伺ったら、マスターのお母さんと木路先生がお知り合いだったとのこと。世の中、狭い。そういえば、どこかのホテルに入ったら、壁に渋谷俊彦先生[url]の作品が飾ってあって、びっくりしたこともあったな。

 さて、今回のキッコリーズ、実は、カポウさんが大阪の「世界のこぎりフェスティバル」[url]ツアーから帰ってきたのが、当日の午後。「疲れているんじゃないかなぁ」とか「気温差で、風邪ひいたりしてないかなぁ」と心配したけれど、気分的には「ツアーの最終日」なんだそうだ。これは、とんでもないライブになるかも....と、期待感250%増し(当社比)。

 さて、今日のテーマは、「月と星」。外には、きれいなお月さま...なんだけど、実は、店の中の熱気で窓が曇ってしまって、外が見えない。ま、どっちみち、窓の方向は、お月さんが見える方向じゃないけどね。
 演奏は、いつものように、途中休憩をはさんで、2部構成。
 新しいCDになった『花鈴灯』や『ほらね』のようなしんみりした曲から、「座って演奏なんてできない」とばかり、3人全員立ったまま演奏したり、カポウさんが会場内を練り歩いてしまうような明るい曲まで、彼らのレパートリーの広さを、たっぷり見せていただいた感じ。途中、楽器の関係で、いつもは向かって左側に座っている池田さんが真ん中の席で「なんか、いつもと違う感じだぞ。なんか、注目されてて、ちょっとテレるぞ。」という雰囲気満点で演奏していたのは、ビデオ撮りしておきたかったも。

 ところで、ずっと気になっていたのだけれど、ステージの上には、キーボードとウォッシュボード....というとカッコいいけれど洗濯板だな...が置いてある。今まで、僕が観てきたキッコリーズで、キーボードというと福さんが出てくるし、ウォッシュボードやパーカッションというと、出田さんが登場するのが定番なんだけど、2人とも会場には姿がない。おかしいなぁ...と思っていたら、キーボードもウォッシュボードも、今回はカポウさんの担当。本人曰く、「弾いてる楽器は、のこぎりに、スプーンに、ウォッシュボード。唯一、ちゃんとしてるのはキーボードだけ...。ワタシは、普通の楽器は弾けんのか?」。いえいえ、カポウさんが弾くと、ノコギリもスプーンも、ウォッシュボードも、普通の楽器に見えますよ。なにより、「声」という最強の楽器、使いこなしてらっしゃるじゃないですか。
 それにしても、カポウさんののこぎりの音、以前より太くて安定した音になった気がしたのだけれど、勘違いかしらん。のこぎり、新しいのにした?それとも、ずっと使っているのこぎりが、良い音出すようになった?会場の響き?それとも、今回のツアーで、なにか、新しい技を手に入れたのかしらん。以前のライブより、格段に良い音になってる...と思う。「のこぎりの良い音」というのを聴いたことがないので、僕が良いと思ってるだけなのかもしれないけど、少なくとも、ほかの楽器ときれいに混ざるようになったことは、まちがいない。ほかの会場の時に、聴き比べてみることにしようっと。

 さて、アルバムに入っているし、何度もライブで聴いたはずの『ふわふわ』、アレンジが変わったせいか、僕の気分の問題か、始まった直後から、何かに似ていてる....。しばらく考えていたのだけれど、鈴木さんのバイオリンが入った瞬間に気がついた。このバイオリン、デイビット・クロスだ。ということは、クリムゾン...。あまりにかけ離れたバンドだったので、はじめは「バイオリンの音が入ってるから、勘違いしたんだ」と思ったけれど、聴けば聴くほどクリムゾン。リズムも音も全然違うのに、やっぱり雰囲気はキング・クリムゾン。家に帰ってから、クリムゾンのアムステルダムライブを聴きなおしてみたら、やっぱり、あの雰囲気だった。不思議だなぁ。次のアルバムを作る時に、このアレンジで、もう一度録音しなおしてくれないかしら。

 さて、次に行けるライブは、年末のカウントダウンかな。楽しみ、楽しみ。

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イベント : 『言葉のチカラ』~飛島詩子さん(ぽこぺん店主)講演会

  • Oct 28, 2007
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タイトル : 『言葉のチカラ』~長沼教育を語る会
主 催 : 長沼教育を語る会
日 時 : 2007年10月26日(金) 18:30~20:30 
会 場 : 長沼町総合保健福祉センター「りふれ」[url][map]

 スピーカーは、長沼町内で「ぽこぺん」という絵本屋さん(紹介url)をやっている飛島詩子さん。

 「自分が住んでいる地域で、エラそうなことを言うのは、けっこう恥ずかしい...。さらに、保育士時代から、大勢の前で話をするのは苦手だった」と話し始めた。普段、お店で声をかけてくださる時、一言一言、言葉を選びながら話されているのを思い出して、失礼ながら「そうだろうなぁ」と妙に納得。飛島さんの話し方は、少人数相手では成立するけれど、大人数相手では難しい。基本的に、「書く」コミュニケーションの方みたいだしなぁ。
 などと思いつつお話を聞いていたら、「多人数相手に話をするのが苦手」に加えて、話が飛んでしまうという癖もあることが判明。それも、頭のいい人たちの特徴である「話している間に思考が先に走って行ってしまって、表現が追い付かない」という飛び方。ぼくなんかの話がとびとびになるのは、単なる支離滅裂なんだけれど、頭のいい人たちの場合は、飛んでいるように見える話の合間を考えていくと、ちゃんとつながっている...という奴。こういう話を聞くのは、パズルを解いているようで楽しいんだけど、リアルタイムで聞いているときは、パズルが解けて、「こういう風につながっているんだ」とわかったときには、すでに話がかなり先に行ってしまうのが辛い...。
 そんな、ちょっと辛い話し方であっても、「伝えたいこと」を強烈に持っているから、飛島さんの話には説得力がある。自分が好きなことを、他人に理解してもらおうとする人の話は、話し方の上手下手なんかは無関係に、人を引き込む。
 というわけで、今回は、スピーカーが話したかったことをちゃんと聞きとれたか、かなり自信がない。


絵本について
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 絵本の歴史は短い。世界的に見ても160年、日本国内では60年程度(なんか短すぎる気がする。もしかすると、聞き間違えているかもしれない。)の歴史しかない。このため、絵本に対する一般的な理解は、「子供のための本」という認識が大半。しかし、じつは、絵本は、子どものためだけにとどまるものではなく、子供から大人まで、すべての人に対して、生きる力を与え、生きる方法を教えるもの。絵本史以前は、大人のための「絵のない物語」が大人に対して生きる力を与え、子供たちに対しては、昔話のような語り継がれてきた物語が、同じ役割を果たしてきた。
 ちなみに、作られた物語は、ほとんどがハッピーエンドだが、昔話は、残酷さや理不尽さを隠さないし、すべてが正義の物語ではないのが特徴。だから、ウルトラマンやアンパンマンは、昔話の代替にはならない。


物語がつくるもの
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 相手にたいして共感することや、共通のイメージを作るのが、物語の役割。他人との間で、シンパシーを感じるとき、人間は相手に対して優しくなれる。


『どんどこももんちゃん』[amazon]
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 リズム感のある文章と、まるっこい絵が多い全7冊シリーズ中の一冊。

 赤ん坊は、物語は理解できないけれど、母親の胎内リズムを思い出させる拍打ちが好きだし、リズムを作り出す打楽器が好きなので、言葉のリズムや音の響きは重要。また、人間は、生まれてすぐに30cmくらいのもの(人間の顔を同じサイズ)に反応するので、赤ん坊にとっては、本のサイズも大切なファクター。さらに、登場するものが全体的に丸っこいというのは、やはり、1才未満の子供の興味を引く。
 『どんどこももんちゃん』のシリーズは、この3つの要素をすべて満たしているので、1才未満の子供に読んで聞かせても、興味を引くことができる。ちなみに、絵本の絵には、文章に書かれていないことが表現されている。それを読み取る力をつけることができるのは、9才くらいまでと言われている。この力をつけるためにも、9才くらいまでは、絵本を読み聞かせることが大切。


『三びきのやぎのからがらどん』[amazon]
 北欧神話。

 もともとの話が、口述なので、リズムがある話。
 2才半から3才くらいになると、親から離れても自分でいろいろできるようになるし、友達とも遊べるようになる。親から離れるということは、同時に、外敵にであう可能性を意味する。物語の中で、外敵のイメージとして出現する「おおかみ」や「トロール」と対決する者を、子どもたちは、自分とオーバーラップさせて見ている。だから、何度も読み直したり、劇遊びをすることで反芻するし、それは、生きる力になっていく。
 自分と相手をオーバーラップさせることは、相手に強く共感することでもある。アボリジニの風習に、「人の感情を共有するには、その人の悲しみや怒りを自分でまねしてみる」というのがあるが、それは、まさに子供たちが「劇遊び」するのと同じこと。

『やだ』[amazon]
 おなじ「やだ」という言葉が何回も出てくるが、絵から表情の違いを読み取って、そこから「やだ」具合を読み取ることができる本。


人間観や世界観
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 絵本にとって大事なポイント。
 今までの「日本だけで生きる」価値観と、これからの子供たちが生きていく「世界とともに生きる」価値観は、違うのではないか?


『わたしのいもうと』[amazon]
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 著者である松谷みよ子さんは、いじめをテーマにしたこの本を、「戦争と平和」の棚にいれてほしいと語っている。それは、「自分と違った人間を、どう見るか」という問題は、「異国の人間(自分と違う風習をもつ人間)を、どう見るか」と等価だし、「他人を理解しようとしない態度」は、「ほかの国を理解しようとしない態度」と根が同じであるという考えに基づいた発言。

 この話の関連して、国際理解に関する本として、韓国作品『ソルビム』[amazon]、『ことりはことりは木でねんね』[amazon]、『こいぬのうんち』[amazon]が紹介された。


ダメな本と良い本
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 読み取らせることや、読む人の力を信じているのが良い本といえる。たとえば、「戦争はいけない」とか「人をいじめてはいけない」という書き方は、ダメ本の典型。
 良い本の例として、『せかいいちうつくしいぼくの村』[amazon]が紹介された。

『はせがわくん きらいや』[amazon]
 1974年作品。

 印刷文字ではなく、とても読みにくい文字で文章が書かれているので、読み手は一生懸命読まなくてはならない。これは、「読み飛ばされたくない」という筆者の気持ちの現れ。

 「健常者は、障害者に対して、優しく接しなくてはならない」という価値観を根底から覆した作品。なにしろ、障害者に対して、「きらい」と言い切ってしまう。それまでの「弱者(障害者)に対しては、好き・嫌いよりも、やさしくすることを優先させる」という大人の価値観は、「相手を障害者としてではなく、一対一の対等関係で、好き嫌いを語る」この本には太刀打ちできない。

 未発達な部分を持つ障害者と、未発達であるがゆえに周囲の手助けを必要とする子供は、「未発達」という部分で共通項があるのではないか。さらに、年齢が上がるにつれて、今までできたことができなくなっていき、周囲の手助けが必要となっていくのも、同様に共通項を持つのではないか。一言に「障害」と表現するが、実は、そこには「見える障害」と「見えない障害」が存在するのかもしれない。

 この本の語り部である「ぼく」の「どうして?」は、相手を「きらい」と言いながらも無視できず、「かかわり続ける」気持ち。かかわることで、情が深まり、「きらい」という言葉の意味合いが変化していくところが読みどころ。最後が「大嫌い」ではなくて「だいだいだいきらい」であるところも、救われた気持ちになる理由。

 単純なハッピーエンドではないが、共感することによって相手を理解していく過程は、子どもが転んだ時に「痛くないよ」というのではなくて「痛かったね」と相手の痛みを受け止めていくことの大切さと同じ。

『スガンさんのヤギ』[amazon]
 不条理を描く、フランスの昔話。
 特にコメントはしない。自分で感じてほしい。

ロガー注釈 : amazonへのリンクは、参考のため。実際は、本屋さん(近くにいる人は、ぽこぺんで)で手に取って確認するのがお勧め。

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ライブ:第二回わかば祭「トンチキ楽団、昊を往く!!」

  • Oct 14, 2007
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タイトル : 第二回わかば祭「トンチキ楽団、昊を往く!!」
日 時 : 2007年10月13日(土) 20:00~
会 場 : クラブカウンターアクション (  札幌市中央区南2条西1丁目広和ビル2階 [map] [URL] )
出 演 : トラノコ, アイリッシュサークル, 紫イアン, オイバルカンズ, オインク, 若葉

 素直に言うと、行くまでに、かなり躊躇した。「大音響」は、何とかなると思う。でも、パンクバンドいっぱいみたいだし、「カウンターアクションって、どんなところよ?」とGoogle神に聞いてみたら、「パンク&ハードコア系ライヴハウス」とか書いてあるし。僕が知っている「パンクバンドがライブハウスに出る」というのは、酒や「公の場では書けない何か」にヤラれてエラいことになってるやつがフロアに寝っ転がってたり(突然、暴れたりもする)してたし、流血騒ぎも一度二度じゃなかった(実は、「流血騒ぎがなかった記憶がない」が正しい)し、別のパンクバンドが殴りこみにきてみたり...で、僕にとっては、ちょっと覚悟が必要な場所だったからだ。そんなところに、何度も行ってたのは「若気の至り」ってやつだったのか?それとも、僕か行ってたところの筋が悪かったのか?
 で、行ってみたら、主催者の若葉についている客筋がいいのか、最近のパンク兄ちゃん、パンク姉ちゃんが良い子になったのか、ほぼ普通のライブだった。だいたい、物販のテーブルに担当者がいなくても、ものが残ってるなんて、昔はありえなかった気がするが...。それよりも、みんな、良い格好してるじゃん。ビニジャンじゃなくて、皮ジャンだし...とか書いてると、齢がバレるので、本筋と関係ない話は、ここまで。

トラノコ
--------
 ちょっと遅れて入って行ったら、トラノコがガンガン煽っていた。トラノコは、若葉のベースがリーダーでボーカル、若葉ではバクパイプ担当のリーダーがベースを弾いているパンクバンド。若葉とは全然違う音だけど、音の種類が違っても、その音になりきってやれるところが、すごいな。11時過ぎまでの長丁場というのに、最初からこんなに煽って、客の体力は持つのか?とちょっと心配になる。

アイリッシュ・サークル
--------
 今回のライブでは異色の、アイリッシュ・トラッドをやる北大生3人組。「札幌市内で行われたアイリッシュ系のライブに行ったら、怖いお兄さんたちに声をかけられ」て、若葉と知り合いになったらしい。わはは、モヒカンツンツンなお兄さんに、突然、「君たち、良い音だしてるねぇ」って声かけられたら、ビビるわな。みんな、顔をみると、優しそうなんだけど、どうしても髪の毛に目が行くからなぁ。
 で、演奏はうまいけれど、ちょっと場違いな気がして気おくれしてるらしく、緊張気味の演奏。縦ノリに慣れている観客も、ちょっと戸惑い気味。それを若葉のメンバーが、一生懸命盛り上げる。いい奴らだ、ほんとに。
 演奏はプロ級なので、これで「アウェーで客を盛り上げる」技術がついたら、音楽でごはん食べられるようになるかもなぁ。時々ライブをやっているようだから、そのうち、聴きに行ってみよう...とブックマーク。

紫イアン
--------
 お兄さん...いや、オネェかな....なボーカル。どこまでマジメか、ちょっととまどうけれど、きっと本人は、真剣にやってると思う。ロックな曲からシャンソン調の曲まで、広い範囲の歌が歌えて、かつ上手だ。本人にとっては不本意かもしれないけれど、実は、歌の印象を薄れさせてしまうくらい話も面白い。なによりも、人の前に出た瞬間に、みんなの目を引く何かがある。これは、「女装しているから」ではなく、きっと「普通の格好」をしていても、みんなの目を引き付けるんだろうな。

オイバルカンズ[url]
--------
 3ピースバンド。
 昔懐かしい音(「古臭い」という意味ではない)で、かなりホッとしながら聴く。
 やっぱり、3ピースは、ロック/パンクの基本だよなぁ...とつくづく思う。その反面、3人全員が高い演奏力を持っていないとボロが出るし、さらに3人のレベルが均等でないと、下手な演奏がより目立ってしまう....という、バランスが難しい組み合わせであることも確か。
 安心して聴ける3ピースは、本当に希少だよね。

オインク
--------
 うぉ、音の分厚さにびっくりした。

 若葉と同じスコティッシュな編成。若葉より、若干ソフィスティケートされてるかな。その分、土のにおいが消えてしまった感もあるけれど。
 いずれにしろ、とてもハッピーな演奏。やっている人たちの楽しそうな気持が、観客にも伝染していくのが目に見えて分かる。
 そのうち、CD探してみようっと。

若葉
--------
 で、本命の若葉。彼らが出てきた時点で、すでに23時過ぎ。でも、観客は疲れた様子もない。転換中にかかっているBGMに合わせて踊りだす始末。体力あるぞ、若ものたち...と思った僕は、完全なオジさん。
 狭いステージいっぱいにメンバーが乗っかって弾いて、歌って、踊って、煽る。この場にいれることが、とにかく、楽しくてたまらないという感じ。CDもハッピーだったけど、ライブは、さらにハッピー。お気に入りの「Soul Flower Unionを彷彿させる曲」(...と言ったら、彼らに失礼かな)の数々。ライブハウスの照明の下もいいけれど、晴れた青空の下で演奏したら、面白かろうなぁ..と想像してみる。
 ただ、全曲、アップテンポなのは、僕にはちょっときついな。1曲くらいスローな曲で一息つけさせてほしかったかもな...と思うのは、僕がオジさんだからだろうな。
 また、チャンスがあったら聴きに行くことにしよう。

 入口のドアを開けたら、若葉のメンバー自身が受付やってて、思わずのけぞってしまってから、約4時間。立ちっぱなしのお祭りはおしまい。久しぶりに、たのしい時間だったけど、変なオジさんが一人、混ざっていて、場の雰囲気壊してなかったかなぁ。暗かったから、誰も気づいていなかったことにしようっと。

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ライブ:YKKK

  • Oct 13, 2007
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タイトル : YKKK
日 時 : 2007年10月12日(金) 20:00~
会 場 : Jamusica ( 札幌市中央区北4条西28丁目1-16 ラ・ワイズビルB1[map] [URL] )
出 演 : YKKK(カポウ(vo, musical saw), 福由樹子(pf), 古舘賢治(g, vo), 釜鈴徹(bs))

 久しぶりに聴く、カポウさんののこぎり。福さんと古舘さんも、夏の花茶ライブ以来だ。そこに、新たに加わったベースが、あの「へ音や」の釜鈴さん。あれれ、人間関係が、どんどんつながっていく不思議...って話は、以前、カマスズ&フクAcoustic Project のところで書いたんだっけ。

 ライブ告知で、「今回は、クラッシックとか、プログレっぽい曲も」と書いてあったので、ちょっと楽しみにしていたら、なんと一曲目から、『アベ・マリア』。うん、のこぎりに似合う曲。良い感じだ。僕の偏見かもしれないけれど、クラッシックの曲をアレンジする時、かなり気を使って曲を決めないと、演奏者は真剣にやっているのに、お笑い音楽に聞こえてしまう気がする。本人が「お笑い」とか「ウケ狙い」でやってる場合は良いんだけれど、そうじゃない場合、聴いているこっちが気恥ずかしくなってしまう。僕にとってイージーリスニング、NiceやTraceの一部の曲を聴くと、「辛いなぁ」と思ってしまう所以。あ、NiceだのTraceだのと言っても、ほとんどの人は、知らないか。今回の『アベ・マリア』は、正解の方。でも、一曲目から、こんなにくつろいで良いんだろうか。

 一部の途中で演奏されたもう一曲のクラッシック曲は、モーツアルトの『魔笛』の中から、有名な『夜の女王のアリア』。クライマックスで、脳天突き破りそうな高い声になる奴。これ、聴くたびに、「あ~、歌ってる人、血管切れないのか?」と心配になって、ついつい、曲に入り込めないのが、玉に瑕....って、そんなこと考えてるのは、僕だけか?
 「今回は、のこぎりだから、脳卒中の心配はないな」と思ってゆったりしていたら、この曲って、音符がすごく細かいんだった。福さんのピアノが、「さ~、じやんじゃん追いあげちゃうよ」と容赦なく追っかけてくるのを、カポウさんののこぎりが必死で逃げてる感じ。時々、「まさか、カポウさん、のこぎり弾きながら、歌っちゃうんじゃないか?」と思うところも数か所。そう、カポウさんは、もともと、歌の人。
 伴奏が「女王」じゃなくて、歌の方...今回は、のこぎりだけど...が「女王」だよね?何に追われてるんだ、夜の女王。ここは、逃げるところなのか、夜の女王。一言、忠告するが、そんなに力強く逃げると、相手に気づかれまくりだぞ。まさに手に汗握る追いかけっこが繰り広げられて、一曲目の「ほんわか」ムードは霧散したのだった。
 あんまりドキドキしたもんだから、福さんとカポウさんの追いかけっこだけが記憶に残っていて、古舘さんのギターと釜鈴さんのベースの記憶がない...ってのは、いかがなものかと、深く反省。ごめんなさい。

 ところで、キッコリーズのCDの1曲目に入っている"Heaven is My Home"は、カポウさんが歌詞を書いて、池田さんが曲をつけているのだけれど、実は、CDになっていない「カポウさんの作詞、福さんの作曲」バージョンがあることを、初めて知った。同じ歌詞に、二人が曲をつけてきたら、全然雰囲気の違う曲になっていた....といういきさつがあるらしい。今回のライブでは、普段、聞くチャンスが少ない福さん作曲バージョンが演奏された。ううむ、確かに全然違う。同じ歌詞から受けた印象の違いなのか、曲を作る時に使う楽器の違いなのか。聴き比べると、かなり面白い。福さんのは、このまま合唱曲にできそうな感じ。古舘さんの作曲バージョンとか、釜鈴さんの作曲バージョンとか、いろいろ揃えてCDにすると面白そうだなぁ。

 今回のライブで、僕がちょっとだけ失敗したのは、座る位置。演奏が始まってすぐに気付いたのだけれど、座った場所は、「ピアノの音が直撃してくるのに、スピーカーからの音が、弱めに聞こえる」場所。ボーカルは音の質が違うし、のこぎりは音質も音の高さも違うので聞こえてくるのだけれど、古舘さんのギターと釜鈴さんのベースはかなり控えめ。スピーカーからの音の通り道からギリギリで外れているらしく、頭をちょっと動かすと、隠れていた音が聞こえ始めるのだけれど、その状態で聞こうとすると、かなりツラい体勢、かつ、なんか不自然。
 と、いうわけで、今回は、あの釜鈴さんのメロディアスなベースラインと、古舘さんのきれいなギターの音色を堪能できなかったのが残念。次は、座る位置を考えることにしなくちゃ。

Post a comment Tags: ライブ, カポウ, キッコリーズ, 拳法, 釜鈴徹, 福由紀子, ykkk …

ライブ:ヘ音や

  • Aug 19, 2007
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タイトル : ヘ音や
日 時 : 2007年08月18日(土) 20:00~
会 場 : Radio & Records ( 札幌市西区琴似1条4丁目2-15 ニシムラビル3F[map] [URL] )
出 演 : ヘ音や(河合修吾(tb), 渡辺文(チェロ), 釜鈴徹(5弦bs))

 このグループの話を聞いた時は、正直言って、ひぇ~...と思った。この夏の暑苦しいときに、なにも低音楽器ばっかり集まってライブしなくても...。数年前の夏に、ついついまちがって、『ヨーヨー・マ プレイズ・ピアソラ』をかけてしまったときに、スピーカーから雪崩出してきた暑苦しさを思い出したからだ。いや、チェロ、好きですよ。バッハの無伴奏なら、真夏でも聴けるし。釜鈴さんが弾くようなメロディアスなベースも好きだし、河合さんの優しい音もお気に入り。でも、真夏に3つ集まると....。ねぇ。

 でも、やっぱり、行っちゃうのは.....怖いもの見たさ?夏の暑さを、さらに満喫したい?

 というわけで、低音楽器トリオのライブ。

 全然、暗くない。全然、暑苦しくない。

 バロックでもプログレでもない音楽で、「すべての楽器が、単音」「コード楽器無し」ってのを聴いて、久しぶりにわくわくする。コードが土台を作って、その上に他の音が乗っている安定した音楽よりも、一歩まちがうとすべてが崩れてしまうような繊細さをもつ「すべてが旋律を奏でうる」音の方が好きだ。ガラス細工とか、昔、香港で見た「竹で組んだ工事現場の足場」を思い出す。「あ....、崩れるんじゃないか?」とひやひやしながら見てるけど、達人がやると、絶対崩れない。(ときどき、下手打って、壊れちゃったりするけど。)あのスリルがたまらない。音も同じだ。
 ただ、この「ガラス細工」を成功させるには、メンバーそれぞれのメンバー全員のバランス感覚が要求されるから、「グループ」でやるのは、結構、難しい気がする。バロックの曲だと、すでに楽譜があって、すでに確立された演奏方法があるから、プロたるもの、あまりメタメタなことはしない....ような気がするけど、最近の曲の場合は、 たとえば、はるか昔に見たJeff Beck(g) + Stanley Clarke(Bs)みたいに、「目立つのは、オメエじゃねぇ、オレだぁ。」大会になってしまったりする。逆に、Carlos Santana(g)とHerbie Hancock(key)の時のように、お互い譲り合いすぎちゃうとか。

 1曲目は、僕の席では楽器の音量のバランスが、いまひとつ。ベースがリード取ってるときに、チェロの音がかぶさってしまった。(え?チェロって、エレクトリックベースよりデカい音、出た?と思ったら、ピックアップがついてた。ああ、びっくり。)「ありゃ、これは失敗か?」と思ったれど、いつしかバランスをとったらしく、2曲目以降、いいバランスに。目をつぶって聴いていると、時々、ひとつの楽器の音に聴こえるときもあるくらい音が溶け合ったり、2対1に分かれたり、はたまた、3人それぞれが個性を主張したり。なんか、音でダンスをしてるみたいだ。
 途中で気がついたのだけれど、このトリオ、音程がカッチリ決まっている楽器(Bs)と、微妙なピッチを変えられる楽器(VcとTb)、音を持続させられる楽器(VcとTb)と音が減衰していく楽器(Bs)、弦(VcとBs)と管(Tb)....などなど、いろいろな組み合わせを作れるんだな。
 後になればなるほど、音のバランスは良くなってきたような気がしたのは、単なる思い込みかな。
 最高だったのは、ベースの釜鈴さんがソロをとる時に、チェロがベースラインを弾いた時。チェロがベースラインに移った時、一瞬、何が起こったのか、わか らなかったくらいスムーズに入れ替わっていたのにびっくり。さすがに「音に違いも分からないくらいだった」とは言わないけれど、ぼんやりしてたら、気づか なかったもな。僕が「あれっ」と思ったのも、音色の変化じゃなくて、リズムの取り方が変わったからだったし。釜鈴さん曰く、「いつもベースラインを弾いているので、他人にベースラインを弾いてもらって、自分がその上に乗るのは、とても貴重な体験。」たしかになぁ。それも、普段「それって、ベースラインの振りして、旋律ひいてるでしょ」って思うくらいメロディアスなベースラインを弾いている釜鈴さんだからできる芸当だと思うよ。

 曲は、Piazzolla、Burt Bacharach、 Stevie Wonder、Beatlesなどなど、メロディアスなものばかり。あ、Stingもあったな。
 アレンジ、大変だったろうなぁ。 「ヘ音や」っていうくらい音域は偏っているし、「ええい、ここは、コード鳴らしてごまかしちゃえ」とかできないだろうし、世の中、こんな編成で演奏する人はほとんどいないだろうから、アレンジの参考もないだろうし...。
 で、アレンジャーが、お手上げしちゃうと、たいてい、僕の苦手な耳触りが良いだけのサロンミュージック...というか、イージーリスニングになっちゃったりする。なにしろ、初めのうちは「楽器の組み合わせの珍しさ」や「音の組合せの珍しさ」だけで、演奏者たちも面白いし、聴き手も楽しんだ気分になるから、曲のアレンジなんて、それなりでも、しばらくは誰も気にしない。CDになっているようなものでも、こういうのは結構あって、そういうのに出会うと、「ごめんなさい。勘弁してください。」なんていう気分になるんだけれど、今回は、そんな気配は全くなし。彼らにとって「珍しさに負けない音を作る」という実験が、一番大変だったんじゃないかな。僕の勝手な想像だけど。

 そんなこんなで、あっという間の45分*2ステージ。お店の中は、お客さんで満員。途中、片してあった椅子だのテーブルだのをひっぱり出してきていたから、大盛況ってところ。

 河合さんが「いっぱい、時間を投資してますから」とおっしゃっていたので、また聴けることを期待。3人とも、とても楽しそうだったし、マジメそうな人たちだから、次回はもっとパワーアップしてるんだろうなぁ。楽しみ、楽しみ。チェロの渡辺さんも、ソロの部分を、事前に採譜しないで演奏できる日が来るといいな。人間の習性は、そんなに簡単に変わらないから、「楽譜なし」とか「その場のノリで」は、大変だろうけど。

 今度は、秋の夜長に聴きたいなぁ。そんな時期に聞いたら、しんみりしちゃうかなぁ....。

Post a comment Tags: music, acoustic, live, ライブ, ヘ音や

SVA恒例 焼肉大会 @ サッポロさとらんど

  • Jun 23, 2007
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タイトル : SVA 焼肉パーティ
日 時 : 2007年06月23日(土)
会 場 : サッポロさとらんど( http://www.satoland.com/ )

今日は、毎年恒例の焼肉大会@サッポロさとらんど。

[SVA焼肉大会2007]受付嬢I女史(1)
[SVA焼肉大会2007]受付嬢I女史(1)
[SVA焼肉大会2007]受付嬢I女史(2)
[SVA焼肉大会2007]受付嬢I女史(2)
受付中...に見えるけれど、実際は、「飲みすぎて、わけがわからなくなる前に、金を集めちゃおう」という計略。














[SVA焼肉大会2007]乾杯前に食い始めるの図
[SVA焼肉大会2007]乾杯前に食い始めるの図

とりあえず、食べ始めた....が、進行担当がキュー出しを忘れていたため、乾杯する前に、飲み食い開始。










[SVA焼肉大会2007]乾杯(1)
[SVA焼肉大会2007]乾杯(1)
[SVA焼肉大会2007]乾杯(2)
[SVA焼肉大会2007]乾杯(2)

誰かが「おい、乾杯してないんじゃないか?」と言い出して、あわてて乾杯。













[SVA焼肉大会2007]T氏コーヒー用湯沸し
[SVA焼肉大会2007]T氏コーヒー用湯沸し
[SVA焼肉大会2007]湯沸し炭ストーブ
[SVA焼肉大会2007]湯沸し炭ストーブ

 I女史が持ち込んだ炭ストーブを使って、コーヒー用のお湯を沸かすの図。
 「ワタシは、アウトドア派」と自称するサバイバル派のI女史が買ったこのストーブ、倒産した釣具屋さんの売り尽くしで買った「大特価品」のシール付。
 炭の火をおこすために、扇ぎまくって疲れたT氏、「来年は、コジェネ(発電機)と強力なファン、バーナー持ち込んで、楽する」と宣言。ちなみに、すべて商売道具。


[SVA焼肉大会2007]K女史の母上製作超美味ケーキ
[SVA焼肉大会2007]K女史の母上製作超美味ケーキ

K女史のおかあさん手作りのケーキ。とっても美味で、幸せ気分。














[SVA焼肉大会2007]S氏挨拶(1)
[SVA焼肉大会2007]S氏挨拶(1)
[SVA焼肉大会2007]S氏挨拶(2)
[SVA焼肉大会2007]S氏挨拶(2)

 突然、「締めのあいさつしろ」と言われたS氏。一言言っただけで、何もいえなくなり、I女史がアドバイスに走る。











[SVA焼肉大会2007]ボス挨拶(1)
[SVA焼肉大会2007]ボス挨拶(1)
[SVA焼肉大会2007]ボス挨拶(2)
[SVA焼肉大会2007]ボス挨拶(2)
 ボスの挨拶。さすが慣れているだけあって、スムーズ。














[SVA焼肉大会2007]集合写真(1)
[SVA焼肉大会2007]集合写真(1)
[SVA焼肉大会2007]集合写真(2)
[SVA焼肉大会2007]集合写真(2)
 最後に記念撮影。
 お疲れ様。
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